本会は、中部地区において通産省(現在の経済産業省)が工業標準化及びJIS規格とJISマーク表示許可工場の普及・推進を図る為に日本規格協会の支援を受け設置されたのがスタートとなります。

その後、ラジオ放送やデパートでの企画展などによる普及啓蒙活動を行い、JISマーク表示許可工場の推進定着に大きく貢献し、90年代にはISO9000を始めとするISOマネジメントシステム登録企業にも会員対象を拡げ、新JIS勉強会(研究会)や中国ビジネス研究会、国際標準研究会などの各種研究会を発足し活動してまいりました。

近年は、2005年JIS法の大幅改正に伴い、その改正点の普及啓蒙並びに当地区の標準化推進の一翼を担う活動を推進してまいりました。加えて「標準化」、「品質管理」、「人材育成」等をテーマとした講演会を企画する例会部会、「ものづくりとひとづくり」が共存した特色ある事業所の見学会を企画する見学部会、コンクリートに関連した講演会を企画する研究会部会を運営してまいりました。

さて、昨今世界はますますグローバル化が伸展し、各企業では、SDGs(持続的な開発目標)の達成に向けた長期ビジョンを掲げると共に、足下では100年に一度と呼ばれるCASE対応など我々を取り巻くビジネス環境は激変しております。一方、従来から実施すべき働き方改革も新型コロナウイルス感染症（COVID-19）発生で待ったなしの状況になっております。

中部標準化懇話会と致しましても、このような変化に対して、改めてものづくりに役立つ標準化とは何か、企業の成長に寄与する標準化の役割は何かを問い続け、中部の企業の皆様に貢献できる活動を進めていきたいと考えております。今までにもまして、中部標準化懇話会に対しまして、ご支援を賜りますようお願いを申し上げます。